コラム・新型インフルエンザ優先接種対象者

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新型インフルエンザ優先接種対象者

2009年10月

新型インフルエンザワクチン接種について

 厚生労働省から新型インフルエンザワクチンのワクチン接種実施要領が発表されました。当院ではまず別に示す“新型インフルエンザワクチン優先接種対象者”の中の最優先の基礎疾患を有する方に平成21年11月頃から当院で接種を開始していく予定です。対象となる方は診察時に院長から直接本人に説明させていただきます。原則予約制で行う予定です。接種回数は2回で7日以上の間隔を開けて打つ必要があります。ただし、ワクチンの納入量が決まっていませんので、当院で該当者全員の接種が可能かは確実ではありません。少し混乱が予想されますが、ご協力よろしくお願いいたします。


費用負担につい

接種費用:合計6,150円
1回目3,600円
2回目2,550円(1回目と異なる医療機関で接種する場合は3,600円) ただし所得の少ない世帯の負担軽減があり、国としては、市町村民税非課税世帯(人口の約3割)を軽減できる財源を措置し、市町村は、これを踏まえ軽減措置の内容を今後決定するとのことです。

新型インフルエンザワクチン優先接種対象者

最優先者
①インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者(救急隊員含む。)
②妊婦、基礎疾患を有する者
③1歳~小学校3年生に相当する年齢の小児
④1歳未満の小児の保護者、優先接種対象者のうち、身体上の理由により予防接種が受けられない者の保護者等

その他の優先者
小学校4~6年生、中学生、高校生に相当する年齢の者
高齢者(65歳以上)(基礎疾患を有する者を除く)

厚生労働省が予定してる接種スケジュール

 

 詳細は厚生労働省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)を参照してください。

当院通院中の方で最優先の基礎疾患を有する者に該当する方は以下の疾患の方です。
比較的症状の重い方が対象で、例えば糖尿病の方が全員優先されているわけではありませんので注意してください。
慢性呼吸器疾患
 ● 気管支喘息、COPD(肺気腫、慢性気管支炎)で定期受診している者。
 ● 陳旧性肺結核、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症、間質性肺炎などで平地歩行で健康者並には歩けない者。

慢性心疾患
 ● 心臓病を有する者で日常生活で動悸、呼吸困難、胸痛を生じる者。

慢性腎疾患
 ● 透析導入間近の者。
 ● 腎機能が高度低下しており、慢性呼吸器疾患、心疾患を有する者。

糖尿病
 ● インスリン療法を受けている者。
 ● 慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、慢性腎不全を併発している者。
 ● 次の優先者として(経口糖尿病薬による治療を必要とする者。)

膠原病
 ● プレドニゾロン換算で5mg/日以上のステロイドを服用している者。

内分泌疾患(肥満を含む)
 ● BMI(体重(kg)/身長(m)2)30以上で慢性疾患
  (睡眠時無呼吸症候群、慢性心不全、慢性呼吸器疾患、慢性腎不全等)を合併する者。
 ● 甲状腺機能が正常化していない甲状腺機能低下症
 ● 次の優先者として
  (BMI25以上で慢性疾患(睡眠時無呼吸症候群、慢性心不全、慢性呼吸器疾患、慢性腎不全等)を合併する者。)